ずーっと心地良く居られる場所ってありますか。
私はカフェと川辺。
自宅が一番好きとも言えるけど、それ以外では。
20代の頃からずっとカフェが好きで、友達と飲みに行くよりもカフェでの1人時間を優先していました。その時その時のお気に入りの本とノートを持って、その日の気分のカフェに立ち寄りカプチーノかカフェラテを注文して、ひたすら本と空想の世界に入り込む。
そんな大好きな時間は子供を産むまで続きました。
さすがに子供が生まれてからは、どんな素敵なカフェに行ったって席を温める暇もない感じで落ち着かず遠ざかってしまっていたけど、最近また少しずつカフェ巡りを始めました。
私が今暮らしている国にも素敵なカフェが沢山あって、しかも古き良き時代のレトロなカフェという感じの場所も多かったけど、久々に行ってみるともうなくなっているお店も多く、少し寂しい気もします。
これも時代の流れなのかもしれません。
ところで、カフェの歴史って知っていますか?
9世紀頃、アラビア半島でコーヒーハウスが社交の場として栄え、その後中東をからヨーロッパに広まったと言われています。カフェは上流階級、知識人、文化人が集い思想や哲学、そして政治について語り合う社交の場だったようです。
私は時代が違ってて良かった。
上流階級の社交の場のカフェではなくて、1人で妄想と本の世界に浸かっていられるカフェで良かった。
旅行に行くと、必ずカフェに立ち寄りたくなります。
予め調べてから行くのも良いけど、フラフラ歩いていて出会える偶然は特に心ときめきます。
今ちょっとだけ思ったけど、少し人間同士の出会いに似ているかも。
外見で「おっ!」って気になって、中に入ってその空気感やセンスや流れている時間までが好みに合っていたら、とびきり幸せな気持ちになれるというか。
その日は素敵な未来を想像してしまうような。。
でも新鮮さを楽しみたいから、あまり頻繁に通いたくないような、、笑。
そして「川」。
ヨーロッパの川は特に水が綺麗なわけでもないのですが(汚いという表現が近い)、なぜか川の雰囲気が好きで、昔はよく1人で川沿いを歩いたり眺めているのが好きでした。
だから独身時代の旅行も1人で行くようになりました。
寂しそうですか?笑
本人は楽しいのですが。。
友達や彼氏と行くのも楽しいけれど、行きたい場所が違うので、無理に付き合わせるより1人で好きな時間にフラーッと川辺を歩いたりカフェしたりする旅行が好きだったのです。
特にパリのセーヌ川の雰囲気が好きで、ただの旅行のつもりが1ヶ月間もパリに滞在してしまう1つのきっかけにもなりました。チェコのヴルタヴァ川の雰囲気やドレスデンのエルベ川も落ち着きます。
川を見ていると、まるで人生みたいだなぁなんて思うことがあります。
若い頃は上流。激しくて勢いがあってとても透明で。
そして支流と合流したり曲がりくねって様々な形に変化しながら、時には淀んだ時期を越えだんだんと穏やかな流れになり川幅を広げて、そして源である海に帰っていく、みたいな。。
昔そんなことを友達に話したら、「どうした??どこか悪いの?」と笑われました。
結構良いこと言ったと思ったんだけどなー。
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