身体の内側で、何かが動き始めた

今は、父に感謝もしています。

なぜなら、
もう片割れの自分の存在に気づくことができたから。

もちろん、育ててくれた、いっぱいの愛をくれたって意味でも
感謝はしているけど、それとはまた違った部分で。

この歳になって、
人生って、とことん面白いなと思うことがあります。

前半で無意識に作り上げてきた暗がりの自分に、
ちょうど後半が始まる頃になって、
出会ってしまう出来事が起こるなんて。

これからは、両方の自分でやっていけってこと?

何これ、出来すぎてない?笑

あぁ、わたしたちは、本当に物語を生きているんだなぁ、
なんて思ってしまいます。

あの時、
たしかにわたしは、
ヘドロを吐くような自分の闇を見ました。

でもその闇を受け入れたあと、
「これが自分」と思っていたものが、
崩れ始めたように思います。

不思議なことにその頃から、
内側で何かが動き始めました。

ある時ふいに、
言葉にできないような
とてつもない感情が湧き上がってくるような経験をしました。

大きな感動のような、
喜びのような、
切なさのような、
光のような。

今まで感じたことのないほど大きな感情が、
突然、内側の奥の方からぐわ〜っと湧き上がってきたのです。

それは何度も起きたわけではなく、
たった二度だけでしたが。

あまりの大きさに、
食器を洗っていたわたしは思わず手を止めて、
それを確かめようとしました。

できることなら、その感情の中に入り込みたかった。
全身で感じてみたかった。

でも意識を向けた途端に、
二度とも、その感覚は消えてしまいました。

それでも、
泣きたくなるほどの大きな何かが、
たしかに自分の内側から込み上げていました。

今思えば、
あれは何かが開き始めた合図だったのかもしれません。

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