細胞が光った感覚

「わたしの答えは、わたしが知っている」
そう思えるようになったのは、細胞を意識するようになってからでした。

あの頃、友達との会話を楽しく聞きながらも、
どこか自分とは遠い世界の話のように感じていました。

わたしの意識は完全に、内側に向いていたのだと思います。

野菜が育つ様子を眺め、
そこに集まる虫たちの営みに感動し、
微風を感じて安心し、
真っ赤な夕日を眺めては、涙が出るほどの幸せを感じていました。

今になって思うのですが、
この頃のわたしは、
「わたし」と「夕日」「野菜の芽」などとの境目が なくなっていたように思います。

「わぁ、綺麗な夕日」と眺める自分が、途中から消えていた。
そんな感じ、と言えるかもしれません。

そんなある日、思いつきで目を閉じて、
自分の身体のパーツひとつひとつを感じてみることにしました。

髪の毛、目、耳、鼻、おでこ、頬……
順番に意識しながら、感謝の気持ちを伝えていきました。

すると、自分でも驚くほど温かいものが込み上げてきて、
涙が止まらなくなったのです。

感謝、労い、愛おしさ。
うまく言葉にならないけど、様々な感情で胸がいっぱいになりました。

そして、そこからさらに不思議な体験をしました。

言葉にするととても変な人みたいだけど、
細胞が月明かりのように淡く光っている感覚。
細胞全てが小さく振動しているような感覚。

身体が温かくなって、
全身がやわらかく発光しているような感じになったのです。

驚きとともに、 懐かしいような、安心するような、
とても優しい気持ちになりました。

しばらくして、気づいたことがあります。

主導権が、完全に自分に戻っている。

もちろん、外側の声も聞けるけれど、
絶対的に信じられる答えは、自分の中にある。

その変化は、日常の小さな場面でも現れていました。

ちょうどその頃、知り合った占い師さんがいました。
とても優しくて信頼できそうな方でした。

その方に「今年は大きな出費が多い」と言われました。
実際、破産してもおかしくない状況だったので、
「やっぱり!大変なことになっちゃうのかも・・。」
一瞬ビクッとしました。
今までのわたしなら、きっと信じて、とても不安になっていたと思います。

でも、身体はそう言っていませんでした。

「あぁ、この占いは、今回はわたしのものじゃない」

頭では少し不安が残っていたけれど、身体感覚では妙な確信がありました。
わたしの答えはわたしが知っている。
その心強さは、今でもはっきり覚えています。

今も、ときどき外側の声に揺れることがあります。
頭の声は、いつだって不安を煽ってくるけど、
そのたびに、わたしは目を閉じて細胞に話しかけます。

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